900年の歴史を持つ伝統工芸品
岩手県の盛岡と奥州水沢で作られている金工品。
江戸時代中期に誕生した伝統工芸品で、南部藩で作られていたことから「南部鉄器」という名前が付けられとされています。南部鉄器は、鋳造という技法で作られる鋳物です。簡単に言えば型に溶かした鉄を流しこんで固める製法でその工程は50~70にも及び完成まで2カ月かかる場合もあります。
人気の秘密は「三代使える」と言われるほど長く使える丈夫さと、南部鉄器を使うことで鉄分を補えるという機能性。さらに、お湯をまろやかにし、お茶や料理をおいしくしてくれる、という特徴もあります。
ざらりとした独特の風合いも相まって、素朴ながらの美しさも魅力となっています。
確かに変わる湯の味
ステンレスやホーロー製などのやかんで沸かした湯と、鉄製の南部鉄瓶で沸かした湯では、味に決定的な違いが生まれます。南部鉄瓶では、水が沸騰する際に鉄瓶の内側から溶け出した鉄イオンが残留塩素と反応して塩素を分解・除去してくれます。この南部鉄瓶が有する塩素除去効果は、他の材質で出来たやかんによるものと比べて、特に“優秀である”とされています。また、長く使っていくうちに鉄瓶内に「湯あか」が付着します。「あか」と聞くと敬遠する人もいますがこの「湯あか」は湯をまろやかにおいしくしてくれる性質があるので取り除かず大切に育てましょう。
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